2018-05-16
伊達冠石
先日宮城県丸森町の石工会社「大蔵山スタジオ」の見学会に参加。
きれいに整備された採掘場を活かし、フィールドミュージアムとして年に4回ほど見学会をしている。
当代の経営者の親の時代から、石が採掘され荒れた場所をすこしづつ整備し、文化活動に励んでいた。
丸森の人たちにとって採石はとても身近なことだったようで、農業の手があいたときに山に入って採石を手伝っていたそうだ。
伊達冠石のその丸いかたちは、自然のなかで風化し丸みを帯びるらしく。地中の中ですでに丸い。そして質量が高く石の中でもとても重い部類になる。2000万年前マグマが吹き上がり、冷えて固まり石になったものだ。内陸の標高300mほどのこの場所は2回海の底に沈んだ履歴があり、それが地層から判別されたそうだ。
その表面は美しく、内部は密実なものになっている。断面を切ったさまはまさに石のようであり果実のようでもある。石碑や技術を活かしアートワークであり家具のような存在のプロダクトも可能だ。
イサム・ノグチも足繁く通い牟礼のアトリエに石を送っていたそうだ。魅了されたその気持ちも頷ける。
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